スキャンコンバータについて

入力された映像信号を別の規格の映像信号に変換出力する機器を指す。
スケーラとも呼ばれるがマーケティング的に厳密な区別はされていないのが実情。
コンシューマー用途ではHD<->SDのように映像信号を相互変換するものはほとんど存在せず、
もっぱら用途によりアップスキャンコンバータとダウンスキャンコンバータの2つに大別される。

  • アップスキャンコンバータ
    NTSCからVGA、のようにより上位の映像信号を扱う機器に出力することを
    目的としたものは一般的にアップスキャンコンバータと称される。
    主に家庭用ゲーム機をPC用ディスプレイで使う場合に利用される。
    この機器の問題点は2つに大別される。
    • 出力映像の遅延
      処理方式にも依る部分が大きいが、感知できる遅延が発生する場合が多い。
      そのため格闘ゲームなどのシビアなゲームでは重大なマイナス要素となるため、
      機器による遅延の度合い気にする人が多い。
    • 出力映像の画質劣化
      機器やソースによっては画面の揺れやボケなど耐え難い画質の劣化を招くことがある。
      なおアップコンバート処理そのものが、必ず画質の劣化を招くものなのかについては
      主観に委ねられる部分は多いが、コンシューマー向けの機器では怏々として
      画質の低下は定説となっている。
代表的なアップスキャンコンバータ
マイコンソフトXRGB-3
アイオーデータTVBOXes
  • ダウンスキャンコンバータ
    XGA->TV、のようにより下位の映像信号を扱う機器に出力することを
    目的としたものはダウンスキャンコンバータと称される。
    一般的にはプレゼンテーションを目的にPCからTVに出力される用途が多い。
    そもそもが下位の機器に出力を目的としているため、アップスキャンのような
    過剰な期待はされないが、それでも機器によって出来不出来の差は激しい。
    なお最近ではPC入力を備えたTVが多くなってきたため、
    今後は家庭用機器での絶滅が危惧される。
    ちなみにその昔に存在したMuse-NTSCコンバータもダウンスキャンコンバータである。
代表的なダウンスキャンコンバータ
マイコンソフトXVGA1-Pro
アイオーデータTVC-D4
  • その他
    映像機器で有名なカノープスでは以下のような変わった製品を販売している。
  • Twinpact 100
    ダウンスキャンコンバータに加えてDV-NTSC/PALエンコーダの機能も有する変わり種である。
    DV形式はWME(Windows Media Encoder)で認識されるので、ビデオ機器は勿論のこと、
    分配すればPCゲームの録画も可能になる。